あっさりとへべれけの紹介

ひとえにへべれけと言ってもいろいろありまして、 一般的にはファミコン版を示す訳ですが、 正確には「へべれけ」という名前のゲームは6種類(注釈)あります。 FC世代ならへべれけと言えば当然「へべれけ」しかないでしょうが、 これがSFC世代ともなると 「すごへべ」とか「ポポイっと」あたりのほうがなじみが深くなってきます。 もっとも、へべれけなんてマイナーなゲームなど聞いたこともないというひとが 圧倒的多数でありましょう。 しかしサンソフトがメモリアルシリーズでへべれけをリリースしたことがきっかけで、 へべれけという名前が世に知れ渡り、 興味を示す人が現れるかもしれません。 そんな方のためにいままでにリリースされた「へべれけ」に関する資料を提供するのが 「あっさりとへべれけ紹介」の主旨というわけです。 (注釈:へべれけのキャラクタが登場するメディアはこの6種類以外にもあります)



なんですかチミはってか? ■へべれけ

ファミコン版:91年9月20日発売
NES版(ufouria):92年11月19日発売
PS版(MemorialSeries):02年3月28日発売

いわゆる元祖へべれけです。 いつの間にかサンソフトの看板キャラになったへべですが、 彼が初めて登場したのはファミコンでのことです。 当時のへべれけにおける主要キャラクタは 主人公の「へべ」、着包みの「おーちゃん(略称:おぅ)」、 サングラスの「助左衛門(略称:すけ)」、ちょうちんの「ヂェニファー(略称:ぢぇに)」の4人。 はじめはへべだけですが他の3人を仲間にしつつ、 ついには異世界から脱出するというのがこのゲームのストーリーです。 それぞれ独特の世界観を持っていて、 まったく歯車の噛み合っていない4人だが最後には愛情にも似た友情が芽生えるという展開です。 一見何の変哲もない単なるキャラゲー(むしろクソゲーであると若干認めている感がある)なのですが、 彼等の持つ内面的な個性が実に魅力的なのです。 幸いメモリアルシリーズでリリースされておりますので、 実際にプレイしてみてその世界観を実感してみて下さい。 電波を発していて馴染めない?いや、そのもう少し奥にある物があなたには見えてこないだろうか・・・。
そうそう忘れてはならない、このゲームのもう一つの魅力。 それはサウンドです。 ファミコンの音源では同時に4音までしか鳴らせないところを、 へべれけではサンプリングしたりエコーをかけたりして 最大6音まで鳴らすという裏技を使っています(たくさんへべれけにて小高さんのコメントより抜粋)。 ファミコンとしてはちょっと別次元のサウンドを実現しているわけです。 最近プレイステーションでリリースされたメモリアルシリーズですが、 これではファミコン版のサウンドを十分に再現しきれていません。 当時のハード技術を駆使したサウンドだけに、 音源の違う他のハードで再現するのは困難を極めたのでしょう(手抜きではないと信じたい)。 最近飛躍的に向上しているエミュレータ技術をもってでさえ このサウンドを完全には再現しきれていないのですから。 やはりへべれけの魅力はファミコン版でしか語ることはできません。 元祖へべれけ、これを期にどうぞ御賞味あれ。
(02年05月13日更新)



騒がしいくらい喋ります ■へべれけのぽぷーん

スーパーファミコン版:93年12月22日発売

オリジナルのように思えますがひそかに業務用タイトルの移植版です。 当時流行りのゲームをコピるというありがちな展開のようですが、 ぽぷーん(ぷよのようなやつ)は元祖へべれけに敵にぶつけるアイテムとして登場しているので こうなったのはむしろ自然な流れだったと言えるかもしれません。 もしそれがへべれけのぽぷーんを作るための布石だったとしたら、 それはあまりにもできすぎたはなしではないでしょうか。 しかし似ていると言われてしまえばそれは誰も否定できません。
さて、このゲームのシステムはいたって簡単で同じ色のぽぷーんやぽろぽろ(顔型ぽぷーん)を ただひたすら消せばよいのです。 操作法も容易に想像できますからこの手のゲームは間口が広いです。 そして同じようなゲームが氾濫している中で、 あえてへべれけでなければならないという理由(特徴)と言えば連鎖時のすぺしゃるあたーくでしょう。 すぺしゃるあたーくは相手のフィールドにぽぷーんを降らせる攻撃タイプと 自分のフィールドのぽぷーんを消す防御タイプがあり、 それぞれのキャラクタによって種類が異なります。 「へべ」は攻守のバランスがとれたキャラクタで 「おぅ」は攻撃型 「じぇに」はちょっと癖のあるバランス型で 「すけ」は防御タイプになっています。 また連鎖は消した色の数ですぺしゃるあたーくの種類が決まり ぽぷーんを消した数に比例して効果が大きくなります。 あとは画面を見て想像した通りのゲームのはずです。 へべれけの内面的な個性の出ていないゲームなのが残念ですが サウンドはなかなか良い感じに仕上がっています。 とりあえず遊んでみる価値はありそうですよ。
(02年05月14日更新)



たかいたか〜い ■すごいへべれけ

スーパーファミコン版:94年3月11日発売

すごいへべれけ、通称「すごへべ」です。 2D格闘全盛の中、スーファミでありながらクォータービューでしかも4人同時対戦可能という 相当力の入ったゲームです。 主要キャラクタも「ぼーぼ」「うつー」「ぺん」「うにょ」の4人があらたに加わり いよいよ本格的に騒がしくなってきました。 このゲームの特徴はとにかくアクションが多彩で見ていても遊んでみても楽しいことです。 もちろんキャラクタごとにすぺしゃるあたーくが用意されていて 各キャラクタの個性を引き立てています。 ただし、このすぺしゃるあたーくがキャラクタの強さを決定付けており 好きなキャラクタというよりも技で選んでしまうという傾向はあるかも知れません。 わたくしの持ちキャラの「ぺん」は泣きたくなるくらい非力ですし、 画像に見られる「ぼーぼ」は余りにも凶悪です。 技術介入できないあたりは若干残念なところですが、当時のゲームですからしかたありませんね。
さて、このゲームは裏技も実に多彩です。 説明書にはそれぞれ2種類づつ技が記載されていますが、 難易度を「うごげー」でクリアするとさらに超すぺしゃるあたーくの出しかたがわかります。 ちなみに超すぺしゃるあたーくは体力ゲージが半分以上赤くなり、キャラクタの顔が点滅したら発動できるようになります。 さらにタイトル画面で「上,下,右,左,A,B,X,Y,」の順でコマンド入力すると 「すごいぜへべれけ」というモードが発動し、 同キャラ対決が可能になったりキャラクタ選択時の押したボタンでキャラクタの色が変えることができるようになります。 サウンドも軽快ですしアクションも楽しい、とても完成度の高いゲームです。 ただ当時の定価で¥8900ですからスーファミソフトは高かったですね。
(02年05月14日更新)



かくれんぼだけは楽しいかも ■へべれけのおいしいパズルはいりませんか

スーパーファミコン版:94年8月31日発売

通称「おいパズ」です。 またまたクイズブームに乗ってゲームを作ってしまいました。 わざわざ恥をさらしている訳ではないのですが、 なんとなくこれがへべれけの続編のスタイルだったりします。 なんと言ったらよいのやら、フォローのしようもありません。 さて、これは明らかにオリジナルのように思えますが、実は業務用タイトルの移植版です (ただし業務用にはへべれけキャラは登場しません) スーパーファミコンでおなじみの方はへべれけシリーズなのに突然変な女が乱入してどうしたことかと思った方もいるでしょうが、 彼女(みいな)こそ業務用版の主人公だったのです(この辺はテストにでます)
ゲームの内容ですが、 双六のような要領でとまったところのアトラクションに挑戦して、 最終的にゴールに到達すればよいというものです。 アトラクションは「クロスワード」「間違い探し」「絵合わせ」「かくれんぼ」の4つ。 しかも、かくれんぼ以外は少しもへべれけなないようではありません。 どのへんがおいしいパズルなのか考えてしまいますね。 強いて言えば、かくれんぼは画像とりに適しているのでアイコンなど作りたい方にオススメです。 もうこんなフォローしかできません、ごめんなさい。
(02年05月15日更新)



ドリフトつらい ■はしれへべれけ

スーパーファミコン版:94年12月22日発売

はしれへべれけはへべれけのキャラクタをマシンに見立てたレースゲームの一種です。 へべれけキャラクタがちょこちょこと走り回る様は見ていて楽しいですね。 レースゲームにもいろいろありますが こういったユニークで個性的なものはもっと注目されるべきだと思います。 さてゲームについてですが、 すごへべの時キャラクタの個体差がなく どうしても必殺技の強弱で選んでしまいがちだという疑問点が残りました。 その点はしれへべれけでは、 たとえばへべは地上では早いが水中はめっぽう弱いとか、 すけは強力なジャンプ力を持っていたりして、 キャラクタによる個性がハッキリとしているので そういった不満もある程度は払拭されていると言えるでしょう。 このゲームにも「速い者勝ち」みたいなところがあって、 最大速の速い「じぇに」が一番有利になってしまいますが、 必殺技が強力だったりするので弱いキャラクタでも技術の介入する余地は十分にあり 全体としてのバランスが保たれています。
余談ですが、かつてコナミの「エスケープキッズ」なる業務用のかけっこゲームがありました。 はしれへべれけはちょうどそれと似たような雰囲気を持っています(残念ながらエスケープキッズはついにコンシューマ化されなかった)。 でもシステム面が違いますしゲームとしての完成度も非常に高いので もう誰も単なる「真似事」とは言わないでしょう。 これだけ完成度の高いゲームにもかかわらず、惜しむべくはプレイステーションへの 移植が実現しなかった点です(後のポポイっとやロジックはPSで発売されている) もしこのソフトがPSで発売されていたらへべれけの知名度はもっと高かったはずです。 今からでもはしれへべれけのPS化が実現しないかと願っています (できればすごい・はしれのカップリングが理想ですね)
(02年05月16日更新)



あれがへべの家なのか ■ポポイっとへべれけ

サターン版 :95年3月3日 発売
プレイステーション版(へべれけスてーショん):95年5月26日発売
スーパーファミコン版:95年7月28日発売

これも業務用タイトルの移植版ですが 今回はついに任天堂の枠をこえ、ソニーとセガのハードにも参入を果たしています。 むしろスーパーファミコン版が後回しとなる展開になってしまいました。 かつて雑誌のおまけにPS版ポポイっとの体験版が付属していたことがありまして 「なんかずいぶんとノリの良いゲームだな」と思ったのが 実はわたくしとへべれけの初めての出会いだったりします。 そんな理由もあってか、わたくしとしましてはこの3つのハードのうち PS版のポポイっとの完成度が一番高いと思います。 ポポイっとサウンドは90年代のダンスミュージックを基調としており、 さすがプレステの音源はすばらしくサウンドの再現力がとても良いです。 PS版なら現在でも通常に流通しておりますので 興味がありましたら是非御購入をおすすめしたいゲームです。
ポポイっとはどちらかといえば軽快なサウンドを楽しみながら遊ぶというスタイルのように思えます。 ゲームとしてはいわゆる普通の「落ちモノ」と呼ばれるタイプで 創意工夫やへべれけっぽさを感じさせるようではありません (ねじこみという概念はちょっと変わっているけど) 以前のゲームについては「無理にへべれけに固執しなくても」という印象はありましたが、 この時代になるとむしろこの手のゲームにはへべれけを登場させざるを得ないという 雰囲気がサンソフトにできあがってしまっているような感さえあります。 これはへべれけというキャラクタがサンソフトのイメージとして定着したということを示しているのかも知れません。 ともあれへべれけが初めて多方面に進出した記念すべきタイトルです。 もしこういうダンスミュージックスタイル(できればトランスではなくテクノ・アシッド風を希望) のへべれけタイトルがもう一度お目見えするようなことがあれば、 及ばずながらわたくしも切磋琢磨したいと思うところですが 制作者のみなさんいかがでしょうか。
(02年05月18日更新)



いささかあっさりではありますが、へべれけ作品についての紹介をしてみました。 他にも「おーちゃんのお絵書きロジック」や「バーコードワールド」など へべキャラが登場するゲームはいくつかあります。 サンソフトとしてはどちらかといえば主役というよりはちょい役として使うというスタイルが多い様です。 へべれけの続編が登場する可能性は低いですが、 今後も良き脇役として登場することも多いことでしょう。 これからもわれらがへべれけに熱い御声援を。


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